「ピアスを着けるとかゆくなる。」
「ネックレスを着けると首が赤くなる。」
「以前は平気だったのに、突然アクセサリーが合わなくなった。」
そんな経験はありませんか?
「昨日まで平気だった」が起こる理由
Sacheには17年間、金属アレルギーや敏感肌に悩む多くのお客様からご相談をいただいてきました。
その中でも特によく聞くのが、
「以前は平気だったのに。」
といお声です。
金属アレルギーは、生まれつき持っているものだけではありません。
る日突然発症することもあるアレルギーです。
この記事では、金属アレルギーの仕組みや症状、原因について分かりやすくご紹介するとともに、私自身が経験した金属アレルギーについてもお話しします。
私自身も、重い金属アレルギーでした
実は私自身も、重い金属アレルギーに悩んでいました。
皮膚科で受けたパッチテストでは、ニッケルを貼った部分がコットンの形そのままに強く反応し、皮膚がえぐれ、お肉が見えるほどになりました。
今でもその跡は残っています。
さらに詳しく調べるため、保険適用外で**リンパ球幼若化試験(DLST/LST)**という血液検査も受けました。
この検査は、血液中のリンパ球に金属イオンを加え、免疫がどの程度反応するかを調べる検査です。
検査結果では、
・パラジウム **1064%(陽性率)**
・金 **327%(陽性率)**
という結果でした。
この検査結果に、
「もうピアスは着けられないかもな。」
と残念な気持ちになりました。
不思議なことに、ネックレスやブレスレットではほとんど症状が出ませんでした。
でも考えてみれば、ピアスは後から開けた穴。
皮膚は出来立てで、他より弱くなりがちなのは当然のことなのかもしれません。
合うピアスを探し続けました
でもやっぱり諦めきれず、私は本当にいろいろなピアスを試しました。
「金属アレルギー対応」と書かれたもの。
樹脂ピアス→外すときに出血。
サージカルステンレスピアス→腫れる
チタンピアス→腫れる
どれも私には合いませんでした。
しばらくの間、私はピアスを着けることを諦めました。
街でピアスをしておしゃれな人を見るたび、
「いいなあ。」
と、うらやましく思っていたことを覚えています。
母が見つけてくれた「純チタンピアス」
そんなある日、母が「純チタンピアスというものがあったよ。」
と、ネットの小さなお店で見つけたピアスを買ってくれました。
正直、その時も半信半疑でした。
「またダメだろうな。」
そんな気持ちで、少しドキドキしながら耳に着けました。
すると、
何も起こらなかったのです。
かゆくならない。
腫れない。
痛くない。
「大丈夫だ。」
「私、またピアスを着けられるんだ。」
あの時のうれしさは、今でも忘れられません。
金属アレルギーとは?
金属アレルギーとは、汗などによって金属から溶け出した**金属イオン**に対して、体の免疫が反応することで起こるアレルギーです。
金属イオンは皮膚のたんぱく質と結び付き、それを体が異物と認識すると、炎症が起こります。
その結果、
・かゆみ
・赤み
・腫れ
・湿疹
・水ぶくれ
などの症状が現れることがあります。

「昨日まで平気だった」が起こる理由
金属アレルギーは、生まれつき持っているものだけではありません。
同じ金属に繰り返し触れることで、体の免疫が少しずつ感作(かんさ)され、ある日突然症状が現れることがあります。
という考え方があります。
もちろん医学的な仕組みはもっと複雑ですが、
アレルゲンに繰り返し触れることで体の免疫が感作され、ある時から反応するようになる。
そのイメージとして理解すると、とても分かりやすいと思います。
「学生の頃は平気だった。」
「出産してから合わなくなった。」
「30代になって突然かゆくなった。」
こうしたご相談は、Sacheでも本当によくいただきます。
決して珍しいことではありません。
金属アレルギーの主な症状
症状には個人差があります。
比較的軽いものから、日常生活に支障が出るほど強く現れる場合までさまざまです。
例えば、
・ピアスホールがかゆい
・赤くなる
・腫れる
・ジュクジュクする
・湿疹ができる
・水ぶくれができる
などがあります。
また、症状はピアスだけではありません。
ネックレス、指輪、腕時計、ベルトのバックルなど、金属が肌に触れるさまざまな場面で起こることがあります。
「アレルギー対応」と表示されていても、それだけでは分からないことがあります
最近では、「アレルギー対応」と表示されたアクセサリーを見かけることが増えました。
しかし、「アレルギー対応」という言葉には統一された基準があるわけではありません。
例えば、
・ニッケルフリー加工が施されているもの
・サージカルステンレスを使用しているもの
・チタンを使用しているもの
など、その内容は商品によってさまざまです。
そのため、「アレルギー対応」と書かれているからといって、すべての方に合うとは限りません。
大切なのは、
「どのような素材が使われているのか」を知ることです。
素材には、それぞれ特徴があります
アクセサリーには、さまざまな素材が使われています。
例えば、
・金(ゴールド)
・銀(シルバー)
・プラチナ
どれも、それぞれ特徴があり、多くの方に選ばれている素材です。
しかし、
**「この素材なら、誰にでも安心。」**
という素材はありません。
実際に私自身も、リンパ球幼若化試験(DLST/LST)では金にも陽性反応がありました。
一般的には安心なイメージのある素材でも、アレルギーがある方にとっては反応してしまうことがあります。
反対に、同じ素材でもまったく問題なく使える方もいらっしゃいます。
だからこそ大切なのは、
「人気の素材」を選ぶことではなく、「自分に合う素材」を知ることです。
Sacheが素材表示を大切にしている理由
私自身、いろいろな素材を試し、何度も失敗を繰り返してきました。
だからこそ、
「アレルギー対応」
という言葉だけでは、自分に合うかどうかは分からないことを身をもって知っています。
Sacheでは、ピアスホールに触れるポスト・フック部分に純チタンを使用した商品を中心に取り扱っています。
一方で、モチーフ部分には真鍮や樹脂など、商品ごとにさまざまな素材を使用しています。
私たちが一番大切にしているのは、
「純チタンだから安心です。」
とお伝えすることではありません。
**どの素材が使われているのかを、できるだけ分かりやすく表示し、お客様ご自身が納得して選べること。**
それが、Sacheの考え方です。
ポスト・フック:純チタンを使用した商品を中心に取り扱っています。
※画像は商品の一例です。モチーフ部分など、使用素材は商品により異なります。商品ページの素材表記をご確認ください。
金属アレルギーだからといって、おしゃれを諦めないでほしい
昔の私は、
「もうピアスは着けられない。」
そう思っていました。
だから今、同じように悩んでいる方の気持ちがよく分かります。
もちろん、純チタンでも合わない方はいらっしゃいます。
金が合う方もいれば、私のように金に反応する方もいます。
金属アレルギーは、本当に人それぞれです。
だからこそ、
「○○だから絶対安心。」
ではなく、
「自分には何が合うのか」を知ること。
それが、おしゃれを楽しみ続けるための一番大切なことだと私は思っています。
まとめ
金属アレルギーは、汗などによって溶け出した金属イオンに体の免疫が反応することで起こります。
以前は平気だった方でも、ある日突然発症することは珍しくありません。
また、「アレルギー対応」と表示されていても、その内容は商品によって異なります。
どんな素材にも特徴があり、すべての方に合う万能な素材はありません。
だからこそ、
**ご自身に合う素材を知ること。**
それが、金属アレルギーと付き合いながら、おしゃれを楽しむための第一歩です。
もし今、
「もうピアスは無理かもしれない。」
そう思っている方がいたら、どうか諦めないでください。
昔の私も、そう思っていました。
でも、私には純チタンとの出会いがありました。
あなたにも、あなたに合う素材との出会いがあることを願っています。
English version
English version of this article is available here.
(英語版はこちら)
※この記事は、Sacheオーナー自身の体験と、17年間にわたり金属アレルギーや敏感肌のお客様から寄せられたご相談、ならびに一般的に知られている医学的知見をもとに作成しています。症状や原因には個人差があります。